マクロ(VBA)を使い始めたけれど、太字(Font.Bold)の設定方法が分からないという方に向けて、その使い方を5つまとめました。まずは、基本的な使い方を紹介した後、実践で使う場面の多い方法を紹介していきますね。
太字(Font.Bold)の基本的な使い方
まずは、ある特定のセルを太字にする基本的な方法を紹介しますね。
例えば、画像のようにC3セルを太字にするコードは以下の通りです。「"True"」とすることで太字にでき、「"False"」とすれば太字を解除することができます。
◆VBAコード例
Sub 太字にする()
Range("C3").Font.Bold = True
End Sub
太字と斜体を一度に設定する方法
次に、太字と斜体を一度に設定する方法を紹介します。
「Font.FontStyle」を使うことで、「"bold italic"」など文字を入力することで同時に設定することができます。ただし、同時に設定するときは文字と文字の間に「半角スペース」が必要で、「全角スペース」や「半角スペース×2」では正常に動作しませんので注意して下さい。
もちろん「"bold"」など単体でも使えますし、「"BOLD"」や「"太字"」など大文字や日本語入力でも可能です。なお、「"空白"」や「"標準"」とすることで、太字と斜体を一度に解除することもできます。
◆VBAコード例
Sub 太字と斜体を一度に設定する方法()
Range("C3").Font.FontStyle = "bold"
Range("C4").Font.FontStyle = "太字"
Range("C5").Font.FontStyle = "bold italic"
Range("C6").Font.FontStyle = "太字 斜体"
Range("C7").Font.FontStyle = ""
Range("C8").Font.FontStyle = "標準"
End Sub
振り仮名を太字にする方法
次は、振り仮名を太字にする方法を紹介します。そのセルに含まれている文字と振り仮名を両方とも太字にしたい場合は、一番最初に紹介した方法で大丈夫ですが、今回は振り仮名のみを太字にしたい場合を見てみます。
◆VBAコード例
Sub 振り仮名を太字にする方法()
Range("C3").Phonetics.Font.Bold = True
End Sub
コメントを太字にする方法
結構、マニアックなテクニックですが、コメントを太字にする方法も紹介します。
例えば、C3セルのコメントを太字にしたいときのコードは以下の通りです。
◆VBAコード例
Sub コメントを太字にする方法()
Range("C3").Comment.Shape.TextFrame.Characters.Font.Bold = True
End Sub
セル内の一部の文字のみ太字にする方法
最後は、セル内の一部の文字のみを太字にする方法を紹介します。
画像の例では、C3セルに文字が入力されており、この中の"一部の文字のみ太字"の文字列のみ変更したいと想定します。Charactersの使い方としては、Characters(a,b)とするとa文字目とそこからb文字目まで変更が適用されますよ。
◆VBAコード例
Sub セル内の一部の文字のみ太字にする方法()
Range("C3").Characters(5, 9).Font.Bold = True
End Sub
まとめ
本記事では、VBAでの太字(Font.Bol)の使い方として、基本的なものから実践で使うものまで5つを紹介させてもらいました。これらのテクニックの組み合わせを変えることで、ほとんどの変更は可能ですので、是非、習得して下さいね。
本ブログでは、同様にフォント(Font.Name)やフォントサイズ(Font.Size)の使い方もまとめていますので、興味のある方は、是非参考にしてみて下さい。