本記事では、VBAを用いてワークシート上のフォントを、標準フォントに統一する方法を紹介します。また、標準フォントの2つの変更方法と、注意点も併せて解説します。
コンテンツ
標準フォント(Application.StandardFont)へ統一する方法
Application.StandardFontで、ワークシート上の標準フォントの取得と設定ができます。
例えば、以下のように複数のフォントが混在しているときに、現在の標準フォント(HG丸ゴシックM-PRO)へ統一するコードは以下の通りです。
◆VBAコード例
Sub 標準フォントへ統一()
ActiveSheet.UsedRange.Font.Name = Application.StandardFont
End Sub
標準フォントの変更方法
次に、標準フォントを自分の好きなフォントへ変更する方法を紹介します。
まずは、以下のコードを使って、現在の標準フォントを確認してみましょう。私の場合は、以下の画面のように「HG丸ゴシックM-PRO」となっております。
◆VBAコード例
Sub 現在の標準フォントを確認()
MsgBox Application.StandardFont
End Sub
標準フォントの変更方法①:直接指定
例えば、標準フォントを「Meiryo UI」へ変更するコードは以下の通りです。併せて、変更後の標準フォントを確認するコードも追記しておきます。
しかし、このコードを実行しても、以下のように「HG丸ゴシックM-PRO」となっています。これは、標準フォントを変更した際は、Excelを再起動した後に変更が有効になるためです。
◆VBAコード例
Sub 標準フォントの変更方法①()
Application.StandardFont = "Meiryo UI"
MsgBox Application.StandardFont
End Sub
Excelを再起動して、標準フォントを確認すると、しっかりと「Meiryo UI」になっています。
標準フォントの変更方法②:特定セルを参照
次に特定セルのフォントを参照する方法を見てみましょう。
下記の例では、B6セルの「MS P明朝」へ変更する方法を見てみます。こちらも同様に、一度Excelを再起動して確認すると、きちんと変更されていました。
◆VBAコード例
Sub 標準フォントの変更方法②()
Application.StandardFont = Range("B6").Font.Name
End Sub
まとめ
本記事では、標準フォント(Application.StandardFont)の使い方として、統一方法や2つの設定方法を紹介しました。是非、試しに使ってみて下さい。